Logistics

トランスロードとは?アメリカでの緊急輸送サービスの特長と導入事例

What is Transload? Features and Case Studies of Emergency Transportation Services in the US

アメリカの国土は広大で、東海岸と西海岸では約4,000~5,000kmの距離が離れています。そのため、ロサンゼルスなどの西海岸の港から、シカゴなどの内陸部の各都市へモノを運ぶためには、多くの時間を要します。

また、近年、アメリカを取り巻く物流環境が変化しており、お客さまの手元に届くまでの輸送にかかる時間(リードタイム)の長期化が発生しています。その変化に対応をする輸送手段の一つである、トランスロードについてご紹介します。

アメリカを取り巻く物流環境

ここ数年、コロナ禍による人手不足やアメリカ西海岸港湾の労使交渉の停滞により、お客さまが在庫を積み増し貨物量が増えていることで、アメリカの港湾でのコンテナ貨物の混雑が悪化していました。現地では多くのコンテナが内陸に運べずに港で滞っていたことや納品にかかる時間が長期化していたことが大きな課題となっていました。

アメリカ国内におけるコンテナ輸送方法としては、西海岸や東海岸の港で船から鉄道に積み替えて輸送することが一般的です。一方で、コロナ期間には、港での鉄道への積み替えが滞ってしまい、通常では3日で積み替えられる貨物が港で滞留していました。そのため港において、早ければ1週間、最も遅いと3ヶ月程度の鉄道への積み替え待ちが生じていました。 これによって、原材料の調達が滞ることで計画通りに工場のラインを動かせず、多くの企業において生産に遅れが起こる等の多くの問題が生じていました。

最近は西岸労使交渉による混乱は落ち着いて、アメリカのコンテナ輸入数量は減少傾向でしたが、干ばつによるパナマ運河の通航制限や、2024年10月末に期限を迎える米国東・湾岸労使交渉などの、物流に対する新たな懸念も生じており、アメリカを取り巻く物流環境は常に変化しています。

スズヨアメリカの緊急輸送サービスについて

リードタイムが長期化する中で緊急の輸送需要に対応するために、鈴与では下記のような緊急輸送サービスを提供しています。

  1. 海上コンテナのトランスロードサービス
    港で船から引き受けたコンテナを鉄道の代わりにトラックに積み替えて配送するサービス
  2. UPS Preferred LCL
    海上LCL輸送、UPS北米ネットワークと通関を統合し、従来のLCL貨物よりも早くお客さまの工場まで配送するサービス ※LCL:複数のお客さまが1つのコンテナのスペースを共有する輸送形式です
  3. UPS World Wide Express Freight(WWEF)
    お客さまのパレットサイズの緊急の貨物を工場までお届けするサービス
  4. UPS Express Critical
    航空輸送やトラック輸送など、お客さまの納期に応じた最適な輸送方法を組み合わせ、緊急輸送を行うサービス

※UPS:鈴与は世界有数の物流企業UPS社と、戦略的パートナーとして提携し、アメリカでのネットワークを利用して、②~④の緊急輸送サービスを提供しています。

今回は近年の港が混雑した際に需要が高かった、①のトランスロードサービスについて次章で詳しくご紹介します。

トランスロードとは?

トランスロードとは、鉄道に積み替えて北米内陸部へ輸送をする形態(下図①)に対して、港でトラックに積み替えて大陸を横断した上でお客さまに直接コンテナを届ける輸送(下図②)を指します。この輸送での最大のメリットはリードタイムが大幅に短縮されることです。 先述の港が混雑した時期でも、下図のように積み替えに要する時間、西海岸からシカゴなどの内陸部主要都市に運搬する際のリードタイムが、鉄道輸送を使用した場合と比較して大幅に短縮できます。

トランスロード活用例

今回は実際にトランスロードを使用した際のお客さまの事例を紹介します。

顧客概要
  • 業種:製造業
  • 取扱商材:自動車部品
  • 物流規模:コンテナ本数 10~20本/月
抱えていた課題
  • 港の混雑による納品の遅れ

通常時は積み替えに3日間、輸送に9日間かかり納品されていた貨物が、港の混雑によって積み替えに1週間から1ヶ月、最混雑時には3ヶ月程度の遅れが発生している状況でした。

トランスロードによる課題解決
  • 輸送日数の大幅短縮

下図のように、積み替えに要する時間は1日程度、西海岸からシカゴなどの内陸部主要都市に運搬する際のリードタイムも3日となり、トラックを港に手配する日数を勘案しても、鉄道輸送よりリードタイムを短縮することができました。

まとめ

1章でご紹介をしたように、アメリカの物流を取り巻く環境は常に変化しています。そのような状況の中、貨物の到着日程を想定でき、港の混雑を回避することができる緊急輸送サービスのニーズは高くなっています。 特に昨今は人手不足や労使交渉などを起因とした港の混雑が頻発していることで、通常の鉄道輸送ではタイムリーな納品が困難な状態が発生しています。鈴与のトランスロードサービスを使用することで、リードタイムの短縮と定時性の確保に繋がり、お客さまの緊急のご要望に対応することが可能です。 先述の通り、今後も、2024年10月末に期限を迎える米国東・湾岸港労使交渉やパナマ運河通航規制などの問題で、海上のコンテナ輸送における遅延のリスクが懸念されることから、緊急急輸送サービスの需要は高まっていくと考えられます。鈴与のトランスロードサービスの利用をぜひご検討ください。

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お問い合わせ
Suzuyo America, Inc. / 1990年9月1日設立

本社 / アトランタオフィス
Tsutomu Hirao, President

Kimitake Fujita, MD
Address: C/O UPS Supply Chain Solutions
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